「ブラック企業大賞2014」はヤマダ電機が「大賞」
「ブラック企業大賞2014」はヤマダ電機が「大賞」
「ブラック企業大賞」(主催・ブラック企業実行委員会)は、2014年で3度目となるが、9月6日午後、東京都内で行われた授賞式で大賞などの入賞が発表された。
ブラック企業実行委員会は、労働相談にかかわる弁護士や市民団体、労働組合幹部らで組織されている。
過去の2度は、東京電力、ワタミが「大賞」を受賞してきた。
今回、ブラック企業実行委員会は7月にこれまで長時間労働などが問題になってきた以下の9の企業・団体をブラック企業大賞の候補としてノミネートし、インターネットで投票を募集してきた。
- 株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)
- JR西日本
- 株式会社 ヤマダ電機
- 株式会社 A-1 Pictures
- タマホーム株式会社
- 東京都議会
- 株式会社リコー
- 株式会社 秋田書店
- 学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校・ 株式会社 イスト
- 株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
- 株式会社ゼンショー(すき家)
合計11の企業などが候補としてノミネートされた。
授賞式では、各企業における労働環境の実態が報告され、ノミネート企業では秋田書店で行われていた読者プレゼントの不正を告発して、懲戒解雇された女性も元従業員が涙ながらに訴える場面もあった。
そのなかから過酷なノルマや長時間労働で若い社員の過労自殺が起きたヤマダ電機が労働環境の悪質さが際立っている他、ネット投票でも票を集め、「大賞」に選ばれた。
ヤマダ電機は、部門賞のうち、ウェブ投票最多企業に贈られる「ウェブ投票賞」にも選ばれた。
他の部門賞では、労働組合によると、高野友梨社長が、組合活動をしている従業員に対し、「労働基準法にぴったりそろったら(会社は)絶対成り立たない」と発言したとされることが報道された不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)にも「業界賞」が贈られた。
授賞式会場では、高野友梨社長によるとされる音声(エステユニオンが提供)も公開された。
アニメ業界で「月600時間労働」などの長時間労働の疑いを持たれているA-1Picturesにも「業界賞」が贈られた。
さらに従業員1人だけの「ワンオペ」が問題になった牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーホールディングスには、第三者委員会が環境改善を求めていて今後の対応が注目されることから「要努力賞」が贈られた。
また、女性蔑視のセクハラ野次の真相究明を放棄した東京都議会も、職場のセクハラと同様の環境型セクハラを放置しているとして「特別賞」に選ばれた。
yahooより転載